第107次日本法医学会学術全国集会主催の報告・法医技術功労賞受賞
2023年6月7日(水)から9日(金)の3日間にわたり、小田原三の丸ホールと報徳会館(神奈川県小田原市)を会場として、当領域が第107次日本法医学会学術全国集会を主催しました。
COVID-19感染拡大にともない、学会の対面開催を自粛する流れが続いていましたが、本年5月に感染症法上5類に再分類されたことを受けて、現地での直接対面形式で開催することができました。
特別講演2題、教育講演1題、シンポジウム4題、一般口演発表49題、一般ポスター発表135題、学生研究発表21題を受け、活発な質疑応答が展開されました。参加者は648名にのぼり、想定を超える専門家に出席いただき、盛大な集会となりました。
また、8日(木)には、湯本富士屋ホテルに来賓と多数の参加者を迎え、懇親会を開催することもできました。実に、3年ぶりのことです。
これも、ひとえにご参加いただいた皆様方のお陰と、感謝しております。
当領域からは、垣本准教授が、「中高年の心臓性突然死におけるサルコメアタンパク質の発現増加」と題した一般口演発を行いました。
一般ポスター発表では、磯崎助教が「死亡前に高次脳機能障害が認められた脳出血の一例」、池田技術員が「剖検時に確認された頭部血管肉腫の交通事故との関連性」、大学院生の内藤が「肝腫瘤と血球貪食像を認めた小児の急死の1剖検例」と題した発表を行いました。
学生研究発表としては、大学院生の張が「Divergence of Y-chromosomal haplogroup C clade in the Japanese male population」と題した発表を行いました。
また、坪井技術員が、長年の法医学への貢献が高く評価されて法医技術功労賞を受賞しました。
2年前に学術全国集会の主催を引き受けて以降、感染拡大の波の中、会場探しから当日の運営まで五里霧中の状態でした。なんとか、無事に学術集会を終了することができ、スタッフ一同胸をなでおろしています。
最後に、本集会に参加いただきました会員の皆様方、協賛いただいた企業関係者の方々、運営をサポートしていただいた株式会社アイ・エス・エスの社員の方々、そして当日に運営スタッフとして手伝っていただいた県内法医学関係者、第三管区海上保安部からの研修生と当領域のOB・OGの皆様方に、深く感謝申し上げます。
令和5年7月吉日
第107次日本法医学会学術全国集会
会長 大澤資樹